こんにちは、かれん離宮のスタッフの中山です。
さて、今年も残すところ僅かとなって参りました。
今年は新型コロナウイルスの流行で、生活様式が変わり、葬儀の在り方も変わった1年でした。
皆さんはお変わりなくお過ごしでしょうか.
今回のブログは、お正月の過ごし方です。
今年ご葬儀をされた方は亡くなってから1年間は「喪中」という期間になります。
この期間はお祝いごとを避けて慎ましく生活を心がけましょう。と考えられております。
また、喪中と似た言葉で「忌中」という言葉があります。
忌中はご逝去から49日間にあたり、故人様を偲んで特に慎ましい生活を心がけるようにとされております。
現代の葬儀ではあまり聞きませんが、忌中の期間は外出を控えるような風習もあったようです。
いまでも結婚式にはいかない方がいいなどそういった風習が残っていることもあります。
では、そんな忌中や喪中の期間のお正月はどう過ごしたらいいのでしょうか。
いつも通りのお正月とは違うポイントをご説明します!!
年越しそばは「長い物を食べて健康と長寿を祝う」ためですので、お祝い事ではありません。
喪中であっても気にせず食べて大丈夫と考えられております。
注意するとしたら、紅白のかまぼこはお祝いのイメージが強いので気にする方はいるかもしれません。
おせちはお正月のお祝い料理ですので、本来は食べるのは良くないとされておりました。
しかし、最近ではあまり気にせずに食べている方も多いです。
もし、食べられる際には、お祝いのイメージの物は避けた方がよろしいかもしれません。
例えば)
・お祝い事を重ねるという意味がこめられた重箱は使わない。
・おめでたいの象徴である鯛は使わない。
・紅白のかまぼこは使わない。
・昆布巻きも「よろこぶ」という語呂からお祝い事とされています。
少し寂しいおせちになってしまうかもしれませんが、、、
昔は、お餅は高級品でお祝いや特別な日に食べるごちそうでした。
しかし現在は、高級品という扱いではなく簡単に手に入る物なので
喪中であっても問題はないと考えられております。
ただ、おせちと同じように紅白のかまぼこなどのお祝いを連想させるものは使用しないほうがいいでしょう。
初詣は、神社とお寺への参拝で対応が変わります。
神社の場合は神道の考えに則っているので、死を穢れ(けがれ)として考えております。
特に忌中の期間は、初詣をするのはよくないとされております。
また喪中であっても、神社によっては初詣を禁止されていることもあるので注意が必要です。
お寺の場合は、仏教の考えに則っているので、死は極楽浄土への旅立ちと考えております。
従って、忌中であっても参拝は問題ないと考えられております。
年賀状の代わりに、喪中はがきを送ります。事前に喪中はがきを送り、年賀状を送れないことを伝えておくのがマナーです。
もし、年賀状が届いてしまったら寒中見舞いを送ります。
おめでとうはお祝いの言葉にあたるので、控えましょう。
ご遺族を労う言葉や、本年もよろしくお願いします。と挨拶をしましょう。
お正月飾りも1年を無事に過ごすことができたことを祝い、
本年も無事に過ごせるように歳神様を招き入れる飾り付けなので
喪中の場合は適していません。
喪中だと色々と制限があり、いつも通りのお正月を迎えられないのは少し寂しいですよね。
色々とマナーがあるのは、きっと故人様を大切に思うからだと思います。
亡くなった方も亡くされた方もお別れと向き合う期間が「喪中」だと思うので、新年を喜ぶ気持ちはグッと堪えて
ゆっくりと偲ぶ時間にしてもらえるといいのかなと思います。
また、喪中の方と接する際にはより一層の心遣いが必要です。
相手を思いやる気持ちを忘れずに新年を一緒に迎えましょう。
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