こんにちは、かれん離宮の中山です。
今回は「終活」についてのコラムです。
最近はメディアでもよく取り上げられる言葉ですね。
2010年代から急激に取り上げられるようになりました。一体なぜでしょうか。
それは、日本が高齢化社会になり、平均寿命が延びたことに由来していると思っています。
1970年から日本は高齢化社会となり、年々その割合は上昇傾向にあり、平均寿命も年々延びております。
1970年では平均寿命が71歳であったのに対し、2018年には84歳となっています。
高齢者と言われる65歳から平均寿命の84歳まで、およそ20年くらいの猶予があるわけです。
寿命が延び高齢者が増えることで、自身の最期について考えるということ、
つまり「終活」への関心が高まったのだと思います。
では「終活」とは具体的に何をすればいいのでしょうか。
「終活」とは言っても、その活動は多岐に渡るので
終活とは思わずに、していることも多いと思います。
終活とは、自身が迎える最期を目標として、その準備やこれまでの人生の振り返りなどをすることです。
決して後ろ向きなことではなく、これまでを見つめこれからを考えるという前向きな活動だと思います。
では続いて、具体的に何をするかという点です。
最初にお勧めするのが、エンディングノートの記入です。
エンディングノートとは、病気になった時や、介護が必要になった時にどうして欲しいかなどや
自身の葬儀のこと、お墓や相続のことを記すことができます。こういった項目は家族にとっての道しるべになると思います。
そういった実務的なこと以外にも、これまでの人生の振り返りやメッセージなども残せます。
注意が必要な点は、法的な強制力がないということです。
エンディングノートに書いてあった事柄は、必ず遂行されるというわけではないのです。
もし、必ず遂行して欲しい事柄は遺言書として残しておきましょう。
エンディングノートをご希望の方に差し上げておりますので
気になった方はお気軽に弊社へとお問い合わせください。
歳を重ねれば重ねるほど、自然と物が増えていくものです。
自分の物は自分で処分する。これが案外、残された家族からすると助かるのです。
捨てられないような思い出の品は、棺へとたむけてもらっても良いと思います。
(入れられないものもあるので注意が必要です。※【納棺式】お棺に入れていいもの・ダメなもの)
アクセサリーや着物など高価な物は、残しておいて使ってもらうのも良いと思います。
何より、自分の物は自分が一番良く知っているはずですから、処分まで含めて大切にしてあげましょう。
「終活」と言うワードに則ると「人生の終末(締めくくり)を考える」ことは避けては通れません。
自分自身の葬儀を考えることは、あまり気が進むものではないかもしれません。
お葬式の仕事をしている私が言うのも変かもしれませんが、お葬式は本当に大変です。
どんなお葬式にするか、人数はどのくらい来るのか、お寺はどこにお願いしようなどなど、、
考えなくてはいけないことが、一瞬でやってきて数日間で決めなければなりません。
残された家族からすると、
本人の希望が残っていると負担は格段に減ると思います。
では、実際に自身の葬儀を考えるとは、なにをすれば良いのでしょうか。
自分だけで考えていても、お葬式なんてそう何度も経験するものではないので、中々答えは出ないものです。
そんな時は是非、葬儀社へ事前相談をご依頼してみてください。
弊社でも、もちろん承ってますができれば何社か話を聞いてみることをお勧めします。
お墓も残された家族が頭を悩ます一つの問題になることが多いです。
特にお墓は、自分だけの問題ではなく子や孫へと続いていくものなので慎重に検討する必要があると思います。
現代では、お墓を構えずに散骨などの方法も一般的になってきました。
自分の希望を残しておくと、残された家族も困らないでしょう。
私は、終活には二つの役割があると思います。
一つは、自分の人生の振り返り。
もう一つは、残された家族の負担の軽減です。
生まれた時から、誰もが死へと向かって歩み始めます。
若いうちは考えないことも、歳をとれば変わっていきます。
人生を振り返ったり、身の回りの整理をすることは歳をとると自然なことではないでしょうか。
案外、「終活」とは昔から身近にあり、その言葉が流行する前から当たり前のようにしていたのだと思います。
自分のために、家族のために、身近なことから初めてみてはいかがでしょうか。
お困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。
株式会社イズミヤ 終の宿 かれん離宮 TEL 0120-76-1156