こんにちは、かれん離宮のスタッフの中山です。
お通夜や葬儀は急に訪れるものです。
いざ参列するとなると、不安になるマナーが多いと思います。
特にお葬式や結婚式は一度きりのセレモニーですから、マナーには敏感になりますよね。
いざという時に慌てないための【香典】についてのマナーをお伝えします。
「香典」とは故人様に供えられる金品を指します。
現在では、香典と言うと「お金」をイメージされる方が多いと思いますが、
昔は、文字通り「香」を供えていました。例えばお線香やお花などですね。
お金に変わっていったのは、お金だと遺族が自由に使い道を選択できるからだと思います。
現金であればお葬式代に充てることも、お花やお線香を買うこともできるわけです。
「どうぞ、故人様の為にお使いください」という気持ちの表れが「香典」だと思います。
マナーは様々な説があり、またあやふやなことも多いです。
一般的な部分をお伝えしようと思いますが、大切なことは「故人」・「遺族」を偲ぶ気持ちです。
マナーだけに囚われずに、供養の気持ちを忘れずに参列しましょう。
結婚式は新札を使用することがマナーですが、葬儀はその逆です。
不幸が起きることに対して事前に準備していたとされてしまうからです。
古ければ良いというわけではないので、注意も必要です。
もし新札しかないようならば、一度半分に折って、折り目をつけておくと良いとされます。
お札の人物が描かれている側を【表】、描かれていない面を【裏】と考えてください。
香典袋には中袋と言われる中に入れる封筒が付いているものもあれば、香典袋に直接包む物もありますが
お札の向きはどちらも同じです。
【香典袋の表面(ご霊前、香典などの表記がある面)】に【お札の裏面】が来るように入れてください。
向きは、人物が描かれている側を下にして入れましょう。
また、お札を複数枚入れる際には、向きを揃えるように注意しましょう。
なぜ、お札を裏面の逆向きでいれるかと言うと
所説あるようですが、人物のお顔を伏せることで悲しみを表していると考えられているようです。
香典袋の表書きは宗派によって、表記が変わりますので注意が必要です。
しかし、参列するまでは宗派はわからないとことが多いと思いますので、一般的な「御霊前」を使用するのが良いと思います。
「御霊前」が適切ではない宗派もありますが、そこまで気にされるご遺族は少ないように感じます。
「御霊前」「御仏前」「お香典」などを使用します。
※注意点としては、浄土真宗に限り「御仏前」を使用する点です。
なぜならば浄土真宗では亡くなったその日に仏となる「即身成仏」を教えとしているからです。
その他の仏教宗派でも49日を過ぎると仏となると考えられているので、49日後は「御仏前」を使用します。
「玉串料」「神饌料」「御神前」などを使用します。
キリスト教は、「カトリック」と「プロテスタント」と宗派が分かれます。
基本的には「お花料」を使用するといいでしょう。
※蓮の絵などが描かれている香典袋は仏教用です。十字架が描かれている物や無地の物を使用するようにしましょう。
大切なのは金額ではなく、お気持ちですから決まりがあるわけではありません。
続柄・関係性 | お香典の相場 |
両親(義理の両親) |
100,000円(自身が20代など若い時には30,000円~) |
祖父母(義理の祖父母) |
30,000~50,000円(自身が若い時には10,000~30,000円) |
兄弟・姉妹 | 50,000円(自身が若い時には30,000円~) |
叔父・叔母 | 30,000円~(自身が若い時には10,000円~) |
親戚 | 5,000~10,000円 |
職場 | 3,000~10,000円(相手との立場や関係によって上下) |
友人 | 3,000~10,000円(親交の度合いによって上下) |
お通夜や葬儀は、ただお金を渡す場ではなく故人を偲び、お別れをする場所です。
故人を偲ぶ気持ちからお花やお線香を供えるようになり、その変わりが現在はお金に変わりましたが
お金を渡せばいいわけではありません。
参列する際は、故人を偲ぶ気持ちと遺族を思いやる気持ちを忘れずに行きましょう。
また、意外と知らない数珠のマナーも「こちら」に掲載しておりますので、宜しければご覧ください。
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