こんにちは、かれん離宮の中山です。
今回のコラムのテーマは「孤独死」です。
少し前までは聞きなれない言葉でしたが、最近では社会問題として取り上げられる機会も増えました。
私も葬儀の仕事に就いていなければ、ニュースの中の話だと思って、関心を持つことはなかったと思います。
今回のコラムは葬儀のアドバイスとして役に立つ場面は少ないかもしれませんが
関係ない世界の話ではないということを知っていただければ幸いです。
コラム内の様々なデータは
一般社団法人日本少額短期保険協会 孤独死対策委員会の
第5回孤独死現状レポート(2020年11月27日)を参考に致しました。
改めて、孤独死について調べてみました。
孤独死にはどうやら明確な定義が無いようです。
近年になってからできた造語のようで、阪神淡路大震災をに浸透し始めた言葉とのことです。
孤独死のイメージは、【一人で誰にも看取られずに死亡してから発見される】という感じではないでしょうか。
また似た言葉で【孤立死】というものもあるようです。
孤立死とは、社会環境から孤立し、家族や地域との交流がなくなっている状態の方が亡くなることを指すようです。
似たような言葉ですが、正確には意味が違うようでどちらも深刻な問題になっています。
では、孤独死の実態について少し触れていこうと思います。
孤独死と聞くと、高齢者が気づかれずに亡くなっているイメージをされる方が多いのではないでしょうか。
以外にも孤独死をされた方の平均年齢は61歳前後(男女合わせて)となっているようです。
また、孤独死をされた方の8割が男性となっているようです。
圧倒的に多いのは病死です。そのあとに自殺と続きます。その他、事故などもあるようです。
特に若年層の場合には急死ということも多いです。
孤独死を発見するきっかけは何でしょうか。
実際にあったお話だと、、、
・連絡がつかないから心配で見に来たら
・異臭がするから
・郵便物が溜まっていて
など、何らかの異変を感じて家族や近所、大家さんなどが発見することが多いです。
また、上記のような理由もあり死後、時間が経ってから発見されることが多いです。
では、もし孤独死を発見したらどうしますか。
対応としては2つのパターンがあります。
一目見て明らかに亡くなっているのが分かる場合
【警察に連絡】
死後、時間が経ち腐敗が始まっていたり異臭がするような場合はこちらに当たります。
亡くなっているのか判断が難しい場合
【迷わずに救急車を呼びましょう】
救急隊員の判断のもと生きている場合には病院へと搬送されますが、
すでに亡くなっていた場合には、警察を呼んで現場検証となります。
現場検証後、警察から死体検案書が発行されます。
こちらの書類が発行されるとやっと、我々葬儀社の出番です。
警察署でご遺体を預かってくれることもあれば、引き取りをお願いされることもあります。
もし、引き取る必要がある場合には、自宅ではなく弊社霊安室への搬送をお勧めします。
なぜならば死後、時間が経っているご遺体は状態が悪く、腐敗臭が出ていることもあります。
ご自宅での安置もできますが、遺族の方の負担が大きいのであまりお勧めはできません。
その後は、通常のお葬式と同じ流れになることが多いです。
お体の状態があまり良くない場合には、火葬をしてからお葬式をすることもあります。
葬儀後は、様々な手続きがありますが、これは孤独死だからというわけではありません。
孤独死だからこそ、しなければならないことがあるとすると死亡した場所の清掃です。
死亡してから時間が経過してしまうと、お部屋に腐敗臭が残ってしまったり汚れがついてしまいます。
普通の掃除では除去できず、特殊清掃を依頼しなければならないこともあります。
弊社ではそういったお客様のご要望にも対応可能となっております。
お困りのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。
株式会社イズミヤ 終の宿 かれん離宮 TEL 0120-76-1156